ほう、と息を吐いてみようか。
白く揺蕩うそのさまを、飽きるまで眺めるのは退屈だろうか?
夜空を見上げてみようか。
ちかちかと輝く星が、落ちてくるほどの光の海になる様はひとりぼっちでは寂しくなるだろうか?
雪を眺めていようか。
音もなく降り続くさまは、眠りのそこのようで怖くなるだろうか?
きみと、手を繋いでみようか。
冷たく冷えた手が熱を帯びていくさまは、春のめざめのように心も暖めうるのだろうか?
冷たい空気を吸い込み、熱を帯びた息を吐く。
ああ、もうすぐ冬が来る。
11/17/2022, 1:08:28 PM