ゆかぽんたす

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失恋した。
ずっと好きだった先輩に告白した。
結果は惨敗だった。
先輩には好きな人がいて。
その人は先輩の1つ歳上で大学生らしい。
その人と同じ大学に通うために受験勉強頑張ってるらしい。
そこまで聞いたら、もう“頑張ってください”しか言えなかった。
告白する私が応援してもらう立場なのに、なんで先輩のこと応援してんだろって思った。
けど先輩は笑顔でありがとうって言ってきた。
そんな格好良い笑顔を向けられても、私を見る向こうに歳上のその人を想像してんでしょ。
それを思ったらもう、どうでも良くなった。
お疲れ様でしたって言って先輩の前から離れた。
外は雨が降っていた。
天気予報、見てくれば良かった。
今日傘持ってないよ。
こうなりゃ濡れて帰るしかないか。
でも濡れたい気分だったからちょうどいいや。
今日の雨は霧雨みたいな感じだった。
地味に濡れるけど、霧状だから水滴は大きくない。
私の目から出てくる水滴よりもずっと小さい。
「もぉやだ……」
頭も痛いし気分が悪い。全部失恋のせいだ。
今日の雨は私の涙を隠すには優しすぎる。
もっと土砂降りが良かったのに。
こんな柔らかい雨にうたれたって、もっと泣きたくなるだけじゃんか。

11/6/2023, 12:34:07 PM