海月は泣いた。

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こんな夢を見た


ふわふわの雲の上
あなたとわたし、ふたりだけのピンクの世界
流れ星がずうっと流れているから
わたしはずうっとこの時間が続きますように
って願っていたんだけれど
流れ星って、じつは願いを叶えてくれないみたい
もうすぐあなたのそばを離れなくちゃいけないんだ
そうわたしがいうと、あなたは泣いて
いかないでいかないでってぽろぽろしてた。
わたしもいやだよって、泣いたら
落っこちた涙がこんぺいとうになった
あなたはそれを食べて、また泣いた
あなたの涙はこんぺいとうにならないのね
わたしがそう言うと
嬉しそうに笑った
わたしは、ずっとここにいるからねって、嬉しそう
いいなあ
と私の声はぺろぺろキャンディになった
とどかない、わたしのこえは、ここでもとどかないのね
そうしてまた泣いた
涙はこんどは、宝石になった
ばいばいって手を振るのに
あなたはこっちを見ないのね
ばいばいまたね
そう叫んだら
あなたはこっちを見た
あなたのかみのけが白から青になっていたのは、
どうしてだろう
もう来ちゃダメよ、って声が聞こえた
なんで。なんで。なんで。
わたしはまだ、





暗転。


目が覚める。

1/23/2024, 10:34:23 AM