せつか

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いつからか、年が明けるということに何の感慨も抱かなくなった。
挨拶としておめでとうございます、とは言うが年が明けたからといって世界が薔薇色になるわけでなし、物価は高いまま、給料はさほど上がらず、身近な家族の問題も社会問題も解決するわけでなく、世界中から相変わらず戦争は無くならない。
災害は時を選ばず否応なしにやって来るし防ぎようの無い理不尽はいくらでも襲ってくる。

年が変わったから何だと言うのだ。
母は相変わらずおせちを見ては美味しそう、などといい、父は相変わらず年が明けた、ただそれだけを酒を飲む口実にしている。
TVでは浮かれた芸能人達がはしゃいで笑って歌って。·····あぁ、なんだか。

ひどくくたびれてしまった。


END



「新年」

1/1/2026, 4:13:41 PM