「ねぇ、あの花なんて花?」
「知らないわよ、もう帰りましょ…買い物いっぱいしたから荷物が重いのよ」
「綺麗な花じゃない?なんて調べたら出てくんだろ?」
「だから知らないって…なんか花の名前調べるアプリとかあんじゃないの?」
「アプリねぇ…情緒ないよね…」
「なんでそんな古臭いのが好きなのあんた、、あんたのほうが若いんだからアプリとか詳しいでしょうよ」
「ねぇ本当に知らないの」
「知らないってば」
「お母さん好きな花なんなの?」
「花?あたしはチューリップが好きかな…色も綺麗だし芯がしっかり凛としてて見てて気持ちいいじゃない」
「凛とかぁ」
「あんたは何なの?好きな花」
「私?え〜〜…白い花?」
「なにそれざっくりして」
「あの花さ、白いじゃん?だから目に留まって」
「あーそう、繊細なイメージね、白って」
「でもチューリップも可愛いよね」
「どうでもいいから家の鍵出してくれない?手が塞がってるの!」
「はーい」
6/25/2024, 10:59:12 AM