「終わったんだね」
みなまで言わない君に合わせて頷く。
「意外とあっさりしてるよね。あんな大袈裟に始まったのに」
高らかに宣言し、煽てて、引き連れて、巻き込んで。
夢を語られ、心揺さぶられ、肩も揺さぶられ……
いつの間にか人が増え、翻弄され。
寝不足に笑って、無駄な汗をかいて。
「楽しかったな」
始まりは誰だったのか。今となってはもう、わからない。
前をゆく数々の背中が少し遠のいた。
君につられて僕が足を止めたから。
あの日、あの場所で、あの瞬間のように。
【吹き抜ける風】
11/20/2025, 9:59:24 AM