初恋の日
初恋は、高校の時。同じバイト先の先輩に恋をした。
でも彼女がいて、手の届かない存在だった。
それでも諦められなかった。彼をご飯に誘って
映画をみて、夜景をみて
酔って寝ぼけてる彼の手を握り、好きと伝えても
彼には届かない。
ある日のバイト終わりの帰り道。
彼女さんと別れることはないですか?
俺には、彼女しかいないから。君もいつか
この人しかいないという人に出会えるよ
グッと鞄を握りしめ、好きじゃないのにどうして
ご飯行ったんですか…。というと
ごめん。妹みたいに可愛いからバイト辞める前に
思い出として遊びたかった。
申し訳なさそうに見つめる彼。
憎い…私の気持ち分かってたくせに。そんなことも言えず
思い出できました…ありがとうございます。
目に涙を浮かべながら、私は最後に彼が好きと言った満面の笑みでその場を去った。
5/7/2024, 12:40:30 PM