もう一歩だけ、前へ。
「もう一歩だけ、前へ。」
「もう少しだけ、前向きにね!」
以前からウザったいと思っていた言葉たちだ。
みんな口を揃えて、前前前前。
そういう宗教かと聞くと、当たり前の事だと言う。
…あぁ!ここにも前が居たのか、油断ならない。
そんな「前」が嫌いだった私は、さいごまで迷った。
前に進むか、後ろに下がるか。
悩みに悩んだ挙句、後ろに進む事にした。
自身の門出として進むのなら、やはり後ろに限る。
心地よい風が、祝福するように頬を撫でる。
「私は最期まで、前には進まない。」
そう呟いて、ビルの屋上から後ろに一歩進んだ。
さて、小説スタートという珍しいパターン。
しかし、いつも通り嫌な角度から書いた小説。
お楽しみいただけただろうか?
もう一歩だけ、前へ。
とてもポジティブな言葉に聞こえるが、ネガティブが得意な人種からすればウザったい言葉である。
ポジティブハラスメントだ、ポジハラ。
そういえば、ポジティブハラスメントという曲がある。
好きなボカロ曲の一つだ、是非聴いてほしい。
皆さんはポジティブとネガティブ、どちらだろうか。
何となく、小説を書いている人はネガティブな印象だ。
まぁ、とんでもない偏見なのだけれど。
オタクのイメージが強いからかもしれないな。
あと、たまに「ポジティブ」と「陽キャ」を混同している人を見かける気がする。
「俺、ポジティブだからさ〜。陽キャって言うのかな?」
とか言っている奴。
いや、ネガティブな陽キャも居るだろう。
ポジティブな陰キャも居るよ、お前みたいにな。
そもそも本物の陽キャは、陽キャとか陰キャとかの線引きを全く気にしていないのだ。
陽キャという言葉を使った時点で負けなんだよ。
お前も、そして自分もな。
陰キャが負けという価値観も、陰キャ特有だと思う。
だからまぁ、ポジティブ=陽キャで、ネガティブ=陰キャというのも言いたい事は分かるのだ。
必ずしもイコールじゃないから、言っているだけ。
そうだ、ただの面倒臭い奴なんだよ!
…今日も話が脱線してしまった。
だが、自分の独り言に♡を押してくれている君たちは、この脱線含めて好きなんじゃないかと踏んでいる。
時々、陰キャもポジティブに物事を捉えるのだ。
前だろうと後ろだろうと、一歩でも動くのは疲れるよな。
8/26/2025, 7:46:22 AM