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 冬に向けて、木々たちは葉を落としていく。
 葉を失うことで寒さから自分の身を守っているのだ。

 失うことを生きる仕組みに取り入れた木々には尊敬の念を抱く。私にはできない。手放すことは、新しいことに手を出すよりよっぽど怖くて難しいから。

 それなのに木々は、毎年失い。そして、葉を失ったおかげで春を迎える。
 青々と、自分たちの成果を自慢する。

 今年も、最後の一枚を木枯らしが攫った。

1/17/2026, 12:23:31 PM