中学で同じクラスだった子は少し孤立していた
話せばとても明るくて面白くて素敵な人。
でも他のみんなはグループで固まっていた。
自分のグループの子以外とか話そうともしない。
その子はいつしか学校に来なくなっていた
夏休みが開けてもその子は来なかった。
話したいことがたくさんあった。夏休みにあったことやこ
れからの学校の行事のこと。
二学期が始まって最初のホームルームで担任からの一言
「家庭の事情で転校しました」
先生は嘘つきだ。本当は分かっていた。その子は学校が楽
しくなかったことを。
もしもっと学校が楽しかったら、その子の悩みを真剣に聞
ける友だちになれたら。
その日の放課後、私はその子にメッセージを送った。
「今まで何もできなくてごめんね。違う学校でも頑張って
応援してるよ。またいつかどこかで会えたら私の話たくさ
ん聞いてね。」
返事は「ありがとう」だけだった。
私の心が少しチクリとした。
5/19/2024, 10:46:46 AM