「どうすればいいの?」
そう問われた時、私だったらたぶんあなたにミステリ小説を手渡すでしょう。いや、といっても私はミステリをあまり読まないので、せいぜい『犯人たちの事件簿』とか、BBCの「SHERLOCK」を薦める程度かもしれません。
ミステリ小説を彩るのは、探偵ではなくしばしば魅力的な犯人です。そして、「どうすればいいの?」とあなたが駆られている悩みは、殺人を犯して名探偵に追われている人間ほど切羽詰まっているわけではないでしょう。
我々が犯人に学ぶべきことは図太さと、大胆さと、そして巧緻さです。絶望的な状況(犯罪なんてだいたいそんなものです)を打開するには綿密な計画(プラン)が必要ですし。
もしそれが「仕事を辞めたいけどどうすればいいの?」とかだったら、どうやったら最も優雅に上司に復讐できるか、とかそういうことを考えてみればよいのです。
私はパソコンが全く使えない後任に引き継ぎをした際、相当に頭を悩ませましたが、最後に特に誰も困らない嫌がらせとして、壁紙をWindowsXPの草原にして去ったことがあります。
後任はあまりにもPCが苦手だったので、あれが皮肉だと気づかれることも、おそらくなかったでしょうが…。困惑の果ての一手というのは空振りに終わりがちです。しかし、打席に立たないよりはマシだと思います。
11/21/2023, 10:23:25 AM