共存と両立

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酷い内容のニュースなんて見れなかった。
なんの罪のない人が無惨に殺されることや、人の命はおろか、尊厳も未来も全て奪ってもなにも感じない人間がいる。
その存在全てが受け入れられず、気分が悪くなるからだ。

目を背けた先にいたのは、善人の皮を被った、自分のことしか考えられない人々。

一目では、彼らは酷く親切な人に見えたけれど、結局は心無いことを隠しているだけで、凶悪な人間と変わらない心を持っていた。

全ての利己的な人間は、可哀想な生い立ちを経験していた。
未熟な人間の元に生まれた彼等の心は育たない。
けれど育たなかった人生の経験は恐らく魂に刻まれる。

そして、罪を犯してしまったことの因果は精算しなければならない。

人間の司法は、彼らに正しい罰を与えることが出来ない。

だから次に生を受けた時には惨たらしく死ぬ運命が用意されている。

これが、なんの罪もない人が無惨に殺される理由だ。

だれも、この世界を変えられない。
人間が未熟なばかりに、地獄は今も、世界中で現世に顕現している。

私はそれを理解したところで、ただ見ているだけ。
一人、それは間違いだと声をあげたところで、馬鹿にされて終わる。

お金も権力も持たない私の言葉は、どれだけ研鑽を繰り返しても、誰にも届かない。なんて無力。
そんな私は、大した病気も、事故も、怪我もない。放置されても生き延びれる程度の出来事。
物心つく前にあったとしても、私にはその記憶はほとんどない。

今も、大した病気もかからず、部屋に閉じこもっている私は、事故も怪我もない。家に強盗でも来ないかだけビクビクと怯えている。


9/4/2024, 4:51:12 PM