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手ぶくろ🧤

チンドン屋の臨時バイトをしていた大学2年生の冬の寒い夜のこと

親方「よし!今日はクリスマス🎄🎅‼︎たくさんチンドンして聖夜でクリぼっちな人類達の心を灯すマッチ棒になるんだ!」

俺「はい!俺頑張ります!」

ちんちんどんどん

ちんどん💥

カップル達から白い目で見られるのはすごく胸に突き刺さるが、それでも俺はチンドンラーとしてチンドン屋をやるんだ!

己の中に宿す江戸っ子の血が疼く。

俺「ちんちんどんどん!ちんどんどん!」

毎日通い詰めた太鼓の達人🪘で鍛えた太鼓のバチテクがこんなところで役に立つとは!

だがしかし、手が冷えて思うように太鼓が叩けない!


俺のチンドン屋生命も、もはやここで尽きてしまうのか⁈

天の声「若者よ…若者よ…、私はチンドン屋を守護する女神陳呑です。さぁこれを手にはめなさい」

空から手ぶくろ🧤がひらりと俺の元に落ちてきた。

俺「女神様!ありがとうございます!」

こうして今日も一日俺はチンドン屋で太鼓を叩きまくるのだ。

ぼっち達の心を灯す一本のマッチ棒として。


〜手ぶくろ🧤〜



ー完ー

12/27/2022, 10:40:26 AM