茶々

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 一つのものと一つのものがそこにあれば、必然的に二つになる。どれだけ小さな子どもに問うたところで、この答えは変わらない。
 だがしかし、一人の人間が想像でもう一人と対面する時、果たしてどうなるだろうか。
 消えてしまった存在。目を閉じれば温かさも声も目線も全て思い出せるのに、昨日まで触れられたのに、いなくなってしまった存在。
 いつも並んで腰掛けていたベッドにはまだ温もりを残したくぼみがあると言うのに。まるで透明人間になっただけかのように、部屋には生々しさが残っているのに。
 ねぇ青兄、俺、1+1も分からなくなっちゃったよ。貴方だけが、足りないよ。

お題:『1+1=1』

6/19/2024, 10:27:42 AM