夜明け前
光が、
暗闇から目覚める時。
どれだけ苦しい思いをしても
どれだけの絶望を味わっても
今日という日が悲しくても。
朝はやってくる。
毎日、毎日。
飽きることなく。
体が、
心が、
自分自身が、
今日という日が来ることを
拒んだって、
いつだって夜明けはやってくる。
まるで
今日から逃げるなと、
問いかけてくるように。
私たちは
毎日、
逃げられない今日という
檻の中で、
生きているのだ。
生かされているのだ。
それが、幸か不幸かなんて
分からない。
けれど、
夜明けと共に、
ひとさじの、
スプーン一杯分の幸せも、
やってくると、
私は、
そう思うのだ。
だから私たちは、
今日という日を生きている。
9.13
9/13/2022, 10:47:08 AM