最初から決まっていた
自分自身を許せないことを
自分自身を愛せないことを
見放すほうが楽に思えて
人より一段も二段も下に見る
そうすることの見方をすれば
世界の不平等を受け入れられた
こんなこと最初から決まっていた
そうする諦めからのスタートで
出遅れをいつも正当化してきた
それでいいと思っていた
ある日いきなり
みんなの前に立たされた
私が先頭を走るなんて
ムリムリムリと心はざわつく
後ろからついてくるタイプ
そう思って後に続いてきた
どうすればいいのかわからない
とりあえず何か言え
そう思ってからは夢中だった
なぜかみんなの反応は
悪くはなかった
むしろこんなに話せるのかと
驚きの反応が多かった
それを見てる私も驚いた
自分では殻を破れない
状況から作られた反応
それは今までにない立場
慣れない居場所だからこそ
通常ではない私は発動された
そこで得られた新しい感覚
なぜかみんなが同じ目線で話してくれる
たぶんそれは
みんなが変わったのではなく
私自身が変わったんだ
自ら一段駆け上がった
それは突発的な反応だった
でも、それは今まで
私からやったことではなかった
自分からは出来ないこと
それでも周りに待っててくれて
夢中で応えてみると
いつの間にか
見える景色は変わってた
周りが私を育ててくれる
自分の殻に籠ってばかりも
いられないってことを
わかってたつもりでも
どうにもできなかった
それでもみんなが
見放さなかったのに
知らずに思い込んでいた
どうせ私なんかと
勝手に一人諦めていた
周りを見ていたつもり
それでも結局
自分しか見ていなかった
なんてわがままなんだ
それでもいつかこうやって
気づかせてもらえることも
最初から決まっていたこと
そう思えたら
今まで見ていた景色を
自然と手放すことができた
今は一緒に笑いあっている
8/7/2023, 9:10:13 PM