幸太郎

Open App

「程よく優越感、劣等感を感じられる」と、
『異世界転生モノ』の漫画を
いくつか友人から勧められた。
現世では大して活躍できなかった主人公が
異世界では活躍するという話である。

読後、自分が異世界に転生した場合
どんな風だろうと想像してみた。

まず、
自分の人生は誘惑に負けた人生だった。
小学生の頃からゲームばかりしていた。
社会人になってようやく
勉強しておけば良かったという始末である。
いつも後悔ばかりで過去の事に
執着し過ぎて失敗ばかりしてきた。

異世界転生の主人公は
どうやら皆、前世の記憶を持ったまま
次の人生を歩めるらしい。
この時点でうまくやっていく自信がない。
どんなに異世界で成功しても
前世の失敗がしつこくまとわりついて
ネガティブになる自信がある。
異世界に転生するには
よほどの図太さがないと
やっていけないようだ。

いやまて…
異世界でゲームやギャンブル以上の
娯楽があったらどうする?
あらがえるだろうか?

どこへ行ってもやっていく自信がない。
どこへ行っても怠惰に過ごす自信はある。

『時間を操れる能力』で何度もやり直す。
めんどくさい…
『予知能力』を得る。
自分が満足するルートを見つけるまで
見続ける。めんどくさい…
あれやこれやの都合のよい才能と
スキルを詰め込んでみて、
「これならやっていけそうだ」
と、友人に話したところ
「それ、もはや別人やろ」
と、ツッコまれた。


7/14/2024, 10:44:42 AM