さよなら大好きな人、ずっと大好きな人…
あの有名な歌をたまたま聴いた時、私は真っ先に喧嘩別れした友人を思い出した。
酔ってんじゃねぇよ。それが感想だった。吹っ切れた瞬間でもあった。
…決してこの曲のネガキャンではない。
10年来の友人だった。何をするにも一緒だった。
共通の友人達からは「熟年夫婦みたいだ」とさえ言われた。
だがある日「そういうのやめてや」という何気ない私の非難に、過敏に反応して逆ギレに逆ギレをかましてくれた。
「私も悪かったです。でも—」からの言い訳があまりにも保身に走った内容過ぎて、謝りたいのか私を非難したいのか全くわからなかった。
親友が話の通じない宇宙人に変わり果てた絶望感たるや。
挙げ句の果てに「縁を切ってくれて構いません」という何様だ?という迷言さえ吐き捨てられた。切りたいならオメェが切れよ。そうやって責任をこっちに押し付ける所が卑怯なんだよ。それが本音だった。でも言えなかった。
本音を言い合えるのが親友だと思っていた。
でも現実は言いたいことの三分の一も伝わらない。…懐メロばかりを例に出して申し訳ない。
大体うまく行ってる友人との会話は、8割私が聞き役で本音の殆どを飲み込んで口滑りのいい事を言っている事が多い。
多分それは相手もそう思っていて、持ちつ持たれつなんだとも思う。
そういう関係性に不満があるわけじゃない。時間を共有出来る上部だけの存在って大事だと思う。
それが大人な交友関係なんだと思う。
ただその根底が崩れると、上記のように拗れてコケる。コケると結構疲れる。私は人間として生きるのに向いてないのかなとさえ思う。
私が本音さえ言わなければ、拗れることはない。簡単だけど、結構しんどい。
そうした瞬間に思う。友達ってなんだろう。
少なくとも私には”疲れる”要因なのかもしれない。
……なんてね。まぁ冗談なんですけど。
≪友達≫
10/25/2024, 2:30:10 PM