過去のLINEを見返す。会話の始まりはいつもたいてい、君からだ。わたしはいつも、それに返事を返すだけ。
「うん」「わかった」「了解」「大丈夫」「いいよ」「OK」
言葉少なな返事たち。君はいつだって色鮮やかな言葉たちをわたしに届けてくれたけれど、生憎と無骨なわたしには、そんなわたしに相応しい言葉しか紡げない。
最近は、君からのLINEも随分と減った。そろそろ愛想を尽かされてしまっただろうか。無理もない。それを嘆く資格はわたしにはない。
過去に縋るように、また、LINEを見返す。大嫌いなわたしがそこには居た。いっそすべてを消してしまおうか。そんな風にも思う。
それすらもできずに、データの君を見返して。
今日もわたしは、待っている。
テーマ「君からのLINE」
9/16/2024, 7:13:50 AM