星が溢れる。
愛する妻、美智子を亡くして僕と菜帆は二人で生活をしている。
ス−パ−で買い物を終えて夜道を歩いている。
「ママはいつ帰って来るの?」
菜帆は呟いた。
「ママは天国に行ったからもう帰って来ないんだよ…」
僕は答えた。
「そうなの…。寂しいよ…」
「その代わりにパパがずっといるから大丈夫だよ」
「ママもいなきゃ嫌だ!」
「空を見てごらん、星が溢れてるよね。ママはあの星になったから無理なんだよ…」
僕は諭すように言った。
「じゃあ、新しいママが欲しい…」
仕事と家事に頑張ってきたが、菜帆はまだ幼い。
母親の温もりが恋しいのだ。
「そうか…。母親に甘えたいよな…。パパ頑張ってママを探すよ」
「うん、約束だよ」
子持ちのおじさんを受け入れてくれる女性なんているかな?
僕だって寂しいし、一人よりも二人の方が家事の負担は減る。
ダメ元で探すか…。
いい人見つかるといいな…。
僕は星に願った。
3/16/2026, 10:08:41 AM