NoName

Open App

イルカは超音波で互いに会話をすると聞く。
エコーロケーション。
おおよそ東京から大阪までの距離分届くらしい。

イルカはよく愛されて可愛がられるが、クジラやシャチはその逆、怖がられている。
水族館ではよく何匹かでショーに出て、芸が上手いことできようができまいがエサを貰えて観客に拍手される。そういうイメージ。

逆にクジラやシャチなどの大きな生き物は必然的に食物連鎖の頂にいがちなので他の動物達や人間からはよく怖がられるし、よく孤独にその一生を捧げているのが想像される。

しかし実際のところ、イルカとクジラの違いはただ体長が大きいか小さいかだけの差らしい。
シャチも同様。同じクジラ目に分類だそうだ。

もし本当にシャチやクジラがイルカと同じならば、彼らだって同じように超音波での会話ができるはずだ。
彼らは大きく、恐ろしく、孤独。
そんな風な哀れで勝手なイメージも、どんなに遠くからでもお互いを慰め合えるのならば、案外払拭できるのかもしれない。
クジラもシャチも、案外可愛らしいのかもしれない。

せっかくなので、そんな彼らの頭をたまには一度撫でてみようと思う。

ガブッ。

あ。






……シャチとかクジラは別に人間食べたりしないらしい。優しいね。

7/6/2025, 5:38:05 AM