山と山に挟まれている
大自然の中にある
白い屋根の家に住んでいる。
毎朝決まった時間には起きない。
なんなら昼に起きることの方が多い。
ダラダラと過ごすだけで、
退屈な日々。
人はほとんど来ないから
話し相手も道案内することもなくて、
一応身だしなみには細心の注意を払ってるけど
もう裸で外に出ても別にいいのでは?と
思い始めている。
少し上に登っていくと
茶色い柵が見えてきて
メェー、メェー、
羊の声と
ベルの音が近づいてくる。
こんな山奥の冬はもちろん寒い。
だから羊の毛は貴重で必要なもの。
動物は暖かいから
見つけたら何でもかんでも
この柵の中に入れるようにしている。
なぜこんな暮らしを始めたのかというと、
小さい頃、
「ターシャ・テューダー」という人の
人生を書いた本を読んだ時、
私もこんな暮らしがしてみたいと思い
田舎で自然だらけのところに家を買った。
ターシャ・テューダーさんが
好きなことをして楽しそうに暮らしてたから
真似してみたくなった、
ただそれだけ。
好きなことに一生をかけれるのは
素敵なことだ。
昔も今も
その考えは変わらない。
ただ流石に暇ではある。
川は近いから
飲水を汲むのは簡単だ。
食料も山菜と木の実と動物で
何とかなっている。
どうやらここは
私のあと何十年も残っている
人生の無駄使い場のようだ。
"Good Midnight!"
夜は冷えるから
羊の毛で作った服を着て
憂鬱がないこの場所で
暖かく明日を迎えようと。
12/20/2024, 5:02:31 PM