Ryu

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私の心の中の風景は、いつも曖昧だ。
懐かしくて、家族の誰かが笑ってる。
その場所がどこなのかも分からないけど、何故だか懐かしい。
そしていつも、もう一度その場所に行ってみたいと願っている。
その願いは、未だに叶っていない。

説明するなら、片田舎の道路を車で走っている。
きっとどこか、楽しい場所に向かっているのだろう。
だけど、思い出すのはその楽しい場所ではなく、そこへ向かう途中の車内の風景。
いや、運転手の私からすれば、フロントガラスの向こうを見ているだけだから、車内の状況なんて見えやしない。
でも、助手席や後部座席で家族が笑ってる。
楽しそうに。

仕事の合間などに、不意に思い出す。
そして、週末に向けて心がワクワクする。
とはいえ、もちろん週末になったとてその場所に辿り着くことはない。
それの繰り返しのような一週間。

最近、気付いたんだ。
この、心の中の風景は、存在しないんだって。
記憶じゃなくて、想像であり、創造なんだって。
だから、ちゃんとした形にならず曖昧なままなんだって。
ただ、家族で楽しい場所へ向かっているというワクワク感が映像化されたもの、それを、週末を夢見ながら仕事中に垣間見てる。
そーゆーことなんだろう。

心はいつだって、幸せに向かっている。
だからきっと、こんな心の中の風景を作り出す。
フロントガラスの向こうには、見覚えのない風景が流れてゆく。
だけどどこか、懐かしくて、曖昧で、ワクワクする。
この風景が心に浮かぶ限り、自分は大丈夫だ、幸せなんだと思える。
この感情を、大切にしていきたい。

8/30/2025, 4:07:07 AM