空鈴 ss

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今日も雪が降る。
涙が零れるように、静かに、静かに、雪は重力に逆らわず、降っていた。
彼との別れも今日みたいな雪が降り続けていた。
彼は僕の前から急に居なくなった。
雪の降る冬の寒い日の事だった。
彼は人知れず雪の中で項垂れていた。
どうして、とか、早く行けばよかった、とかじゃなくて
ただ、何も考えられなかった。
言葉が詰まって出てこなかった。
後悔もクソもない。流した涙は雪の中に消えていった。
それからもう何日か、雪が降ると思い出す。

このまま死んでしまいたい。
毎日そう思っては、勇気が無くて死ねなくて、
あっちの世界で彼はどうしているんだろう。
僕なんかよりも、ずっと可愛い子と遊んで暮らして、美味しいもん食べて、ゆっくり寝て、そんな生活してんのかな。
そしたら、僕のことも、忘れてんのかな。
拳を強く握る。
「それじゃ、アイツに会いに地獄行く意味無いよな、」
白い息を吐く。少し前を向こう。
まだ、その時じゃない。
彼がどうして死んだのかとか、彼の地獄での生活とか、
そんなんどうでもいい。
「地獄で待ってろ」
アイツの分だけ生きてやる。
白い雪の中に消えていく。彼の背中を探して。

#雪

後半わけわかめですね!!スランプです!!

1/7/2023, 3:44:54 PM