不条理
突き刺さるような不条理に、どこまで耐えられるのだろうか。僕は自分に問う。
感謝はあれど、謝罪のないそれは、僕にとってはもう「当たり前」になりつつある。
感情の波が立たないほどに。
いくら水面を叩かれようとも、僕のまっさらな感情の湖には、波紋ひとつ、付けることすらできない。
あなたはそれにまた苛立って、どこにもやり場のない感情を投げ捨てる。
「またか」
そんな言葉を淀んだ空気と一緒に吸い込んで、まっさらな水面を思い浮かべる。
「大丈夫、大丈夫。」
魔法の言葉を唱えながら、僕は目を瞑った。
この世の全ての不条理から、僕を隠すように。
3/18/2023, 10:33:30 AM