※閲覧注意※
幼馴染シリーズ
【溢れる気持ち】
好きって何だろう。
愛って何だろう。
許すって何だろう。
形の無いものに名前を付けるのは、なかなかに難しい。
「ここは?許してくれる?」
尋ねられて、初めて頭を捻った。
「嫌われたくないから、辞めておきます。」
どういう事だろう。大好きな人を目の前にして、首を傾げてしまったのが、悪かったのだろうか。
「カズ、気にしないで。」
額やら頬やら手の甲に唇が触れて、大好きなあなたが離れていくのを茫然と見詰めていた。
「大丈夫、だと思う。試してみても良い?」
少しだけ考えてから、背中を向けて距離を置いたあなたに近付く。
背中に額をくっつけて、祈るような気持ちで声を掛けてみた。
「無理しないで。大丈夫、待てるから。」
優しい声が額から聴こえて来るみたいに錯覚する。
「無理してない!かっちゃんの事、好きだもん!愛してるって伝えたい。」
大きな深呼吸をひとつ。あなたが振り向いた。
「嫌だったら、押し退けて。力いっぱい。」
約束して、って熱の籠った視線がこちらを見下ろしている。
「かっちゃん、大丈夫だよ。きっと、おんなじだから。」
溢れる想いを載せて、2人は重なる様にして口付けを交わした。
2/5/2026, 12:30:13 PM