【また明日】
「また明日!」
そんな君の明るい声が聞こえたような気がした。
後ろを振り返ってもやっぱり君は居なくて。
余計に僕の哀しみを増幅させたように感じる。
今頃君がいたらどうしていただろう。
僕は、君は、何をしていたのかな。
また明日、か。
君のいない明日は無意味でしかないのに。
今日だって昨日だって。
君がいないと僕は、駄目みたいだ。
ねぇ、聞いてる?
どうして、居なくなっちゃったの。
また明日。
また明日、来ても君はいないんだろ。
ここに来るだけ無駄じゃないか。
あはは。
あははははは。
「また、あしたね」
そう、とある墓地で呟いた青年は不気味な笑いを溢し、去っていった。
るあ
5/22/2024, 11:00:50 AM