お題「手を取り合って」(雑記)
手に手を取って……ってもう駆け落ちか心中しか思い浮かばない!笑
中学の時、国語の副教材に載っていた曽根崎心中を暗記しようとして挫折したなぁ。
国語の教科書に載っている本文を暗誦すると成績に反映される仕組みの先生で、二年の時久々に同じ組になった幼馴染が覚えていたからつられて頑張っていた。孟母三遷? いや朱に交われば赤くなるか。
さすがに二十年経ってもうだいぶ忘れたけど、それでも古典の書き出しは割と出てくる。なぜ源氏物語がなかった。
当時の流行ジャンルだった漫画『封神演義』から同人とBLの道に周りを次々と引き摺り込んだ類友ではあったんだけど。
曽根崎心中に興味を持った原因は、当時読んだ、時代劇の『暴れん坊将軍』で有名になった徳川吉宗の伝記小説の中で出てきたって理由は多分ある。
吉宗の従兄弟で尾張徳川家の当主(名前失念)が華美禁止令みたいなのの最中に、こちらも法律で禁止されている心中の歌を公式の宴で歌った、という話が出てくる。それが原因で当主が処分されるんだけど。
当主の座を譲れって吉宗が命令して、従兄弟なんだからそんなに細かい事言わなくても、って反論したけど通らず、ってやり取りがあったはず。
吉宗も同じ徳川御三家の一つから出てきた分家筋だから、舐めて掛かっていたというか、出生順がちょっと違ったら俺が将軍だったのに、みたいな不満も恐らくあったんだと思うけど。
ちなみになぜこの本を入手したのかはさっぱり不明。
自分の部屋にあるから自分で買ったんだろうけど……どこかのフリマで十円で古い漫画をまとめ買いした時じゃないだろうしなぁ。(全く知らない80年代か70年代ぐらいの一冊完結漫画を四冊程買って、全部読んだ。作者は誰一人として記憶にないけど、話は覚えている)
徳川吉宗の伝記以外にも何冊か記憶にない本がある(未読もある……。日野富子は読んでないはず)から、まとめて買ったかもらったかしたのかもしれない。あれ、もしや伝記ばっかり? なぜか一冊弟に貸したのは覚えているんだけどどれだっけ。
軽く調べても記憶にある表紙は見当たらなかったから作者も発行年数も不明。古いのは間違いない。
暴れん坊将軍の人気に便乗したのか、表紙は白い馬に乗った吉宗だった気がする。暴れん坊将軍は唯一見た時代劇でもある。
他の時代劇は記憶にないのになぜ見ていたかは不明。
人気あったからだろうなぁ。松平健。
流行に便乗するという事は母の趣味か?
吉宗は将軍の在任年数が長くて、天皇も貨幣も変わったのに、江戸のじじい(将軍)だけはまだ変わらないって狂歌が流行していると知って譲位を決めたってのはよく覚えている。
紀州徳川家だったか、分家のかなり低い継承順位だった幼少期の初恋と、将軍になってすぐ吉綱が制定した生類憐みの令を廃止したのと、ご落胤を名乗る偽者が出てきたのと、お米の取引金額をちまちま記録していたのが死後に見つかったってエピソード(これ後書きだった気がする)しか覚えていない……。
あれ、吉宗ってそんな目立たない人じゃなくない? 歴史に残りそうな重要な話が多分記憶から抜け落ちている……。
今年の夏は何日に帰ろうか。
伝記だった気がする(小説かもしれない)のに、死ぬところまで書いていたっけって疑問すら出てきた。
譲位した後すぐに死んだのか?
曽根崎心中の話に戻る。
それを読んで暗記に挫折して、かれこれ十年ほど経ってから、VOCALOIDでそのまんま「曽根崎心中」という題名の歌が発表されて、しかも近松門左衛門の歌詞をほぼそのまま使われた、なんて方法でほぼ覚えるとは、当時の私も想像だにしていなかった。
確か一般販売されたCDに収録されていたはず。
(同人CDで先に買ったし、初出は当然ながらニコニコ動画)
手に手を取り合って……と言いつつ、絶命の時は「哀れと言うにも余りあり」と言うほど苦しんだようだけど。
「死は孤独なものだ」って「マリア様がみてる」の「いばらの森」だっけ?
……曽根崎心中は男女の話なのに、出す話が両方とも百合(女性同士の恋愛)なのはどういう事なのか。
VOCALOIDの方はミクとリンの「百合ジナル」シリーズ、マリみての方は戦前に起きた女学生心中未遂事件。(ネタバレ)
二冊と番外編が三冊ぐらい出ていることに気づいたから探したい。最近探していなかったわ。
手に手を取り合って、の表現は、今好きなジャンル「魔法世界の受付嬢になりたいです」(小説家になろう初出。書籍化済み、漫画連載中)の電子書籍版限定書き下ろし話にも出てくるけど、これが一番幸せな話かな。
結婚まではしてくれないらしいけども……作者様、意外と予定は未定っぽいからなぁ。本編の後書きを読んだ限り。どんな終わり方を想定していたんだろう、当初。と果てしなく疑問。
思い出したから追記。手に手を取り合って、じゃないけど、ギャルゲー「リトルバスターズ!」の同名OP、一番の歌い出しが「ひとりが辛いから ふたつの手をつないだ」もそれっぽいなと思い出した。
「きみもひとり 僕もひとり/みんなが孤独でいるんだ この輪の中でもう気づかないうちに」って一番を否定してくる二番のサビの歌詞もめっちゃ好きです。
ほとんど曽根崎心中……じゃなくて徳川吉宗の話で終わりました!
7/14/2024, 2:20:21 PM