案山子のあぶく

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◎光と闇の狭間で
#39

逢魔時に目を覚ました“〇〇”はその背に茜を背負い、首をもたげた。

終わりのない者たちを神と呼び、善と悪、光と闇に分ける今世。
それよりも遥か昔から存在する混沌とした“〇〇”は自身の体に巣食う者たちを見下ろして変わりないことを見届けると、再び眠りについた。

自身が完全に目を覚ませば崩れ去る世界を嘲笑いながら───

12/2/2024, 10:18:05 PM