大人になれなくて、焦ってもがいて、自分を責めていた。
大人になるために殻を割ることができない自分が、子どもでも大人でもない、世の中から認められない存在だと思っていた。
大人になったら、1人の自立した人間として認めてもらえる、早く大人にならないとと思っていた。
でも、なれなかった。みんなと足並みを揃えて歩くことができなかった。
もう少し頑張ってみたらとか、そのうち慣れるとかいわれて、それも本当なんだなと思う。
だけど、大人になろうともがいていたとき、毎日苦しかった。これまでにない絶望感で、目覚めていた。また今日も迷惑をかけてしまうんだろうな。でも、失敗はしないようにしないと。そんなことばかり考えていた。
わたしは、生きることに疲れ果ててしまった。
わたしは、たくさん考えて、結論を出した。それは、”なりたい自分になれない自分を責めることをやめること”だ。そして、大人になろうと背伸びをしないことだ。
限界はないとか、不可能を可能にするとか、そういう諦めないことをよしとする言葉がある。
こういう言葉はときとして、人を励まし力を与えてくれる。
しかし、状況によってはこの言葉は凶器にもなる。
頑張れない自分を責めて、自分の心を傷つけてしまう。心が傷ついたら、身体も傷つけてしまうほど、人間は心も身体も密接につながった生きものなのだ。
そのときのわたしは、後者の方だった。
だから、”なりたい自分になれない自分を責めることをやめること”をしていくしかない。
自分にできないことは、できるように頑張るけど、できないことばかりで、疲労感が達成感を上回る毎日だったら、それを耐え忍ぶことが困難なときがある。
苦手なものは苦手なんだ。それをどうかわかってほしいけど、自分の感情を相手に伝えることはほんとうに難しい。
気持ちいい春晴れの日に、草原で寝転がっているような、自分が心から安らげる場所はきっとこの世にあっても、ずっとそこにいることはできない。生きている限り、困難に直面するときは必ずある。人間はそういう生きものだから。
しかし、自分が息をしやすい環境を探すことはできる。息ができなくてずっと苦しいのならばそうしてもバチは当たらないだろう。
自分の息のしやすい環境で、誰かの酸素になって息をしやすいように手伝えたらどんなにうれしいだろう。そんな都合のいい想像をしてもバチは当たらないだろう。
“なりたい自分になれない自分を責めることをやめること”で、わたしは、わたしなりに”一人の人間”として、人との関わりを恐れずに生きていきたい。
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3/23/2025, 7:41:57 AM