題 冬になったら
「冬になったら何したい?」
デート中彼氏に聞かれて私は考える。
「えーとね〜まず雪だるま作りたい、あとツララ触りたい、後は雪の結晶観察して形見たい、後はねぇ、夜に降りしきる雪を静かに見るのもいいな・・・んーとそれから・・・」
「ちょっ、ちょっとストップ!」
何故か要望通りやりたいことを挙げてみたら彼氏にストップをかけられる。
「え?何で?」
私が不思議そうな顔で彼氏を見ると、彼氏は困ったような顔で話す。
「デートで何したいってことなんだけど?ミウは沢山やりたいことあるんだね」
「あ、そうだったんだ・・・」
彼氏の苦笑いに、私はかぁぁと顔を赤くする。
確かに、いまのってデートでやることではないよねぇ?
でも、冬の季節や雪降ったら心が子供になってしまって、いろいろやりたいことあるし、霜柱踏んだりツララ見たりするのも好きなんだよね。
「やりたいこと、クリスマスの時期のデートなら、一緒にイルミネーション見に行きたい!」
気を取り直してそう言うと、彼氏は笑顔で頷く。
「うん、いいね、綺麗なとこ調べとくよ。ケーキも好きでしょ?近くのカフェ行って食べよう」
「うん、あとね、夜はイルミネーション見に行くなら、午前はプラネタリウムとか映画とかどう?クリスマス系の映画とかやってるかな〜」
「プラネタリウム、いいね、でも、ミウいつも寝てるじゃん」
とジトーっという彼氏の視線を避ける私。
「あはは、毎日疲れてるんだってば〜、じゃあさ、イルミネーションはキミトが調べてくれるから、映画は私が調べるね!いいのあったら教える」
「うん、よろしく、楽しみだよな〜!」
「うん、すっごく楽しみ〜!でね・・・」
私がもじもじしながら言葉を続けると、彼はん?という表情で私を覗き込む。
「もし雪が降ってたら雪だるま、一緒に作りたい・・・」
「オッケー!一緒に作ろう」
私の言葉を受けて、彼がとびきりの笑顔で承諾してくれる。
ああ、今から楽しみだ。
早くクリスマスが来ないかなぁ。
私の心の中はもうクリスマスのことで一杯だった。
11/17/2024, 4:12:45 PM