猫灘

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落ち葉の道

 ざかざかと色とりどりの鮮やかな落ち葉の道を歩く君を見る。わざわざ葉っぱを足で蹴り上げる姿は子供っぽくて君らしいと思う。嬉しそうに何度も行ったり来たりして息を荒げて踊る姿だって愛らしい。
「くしゅん!」
 僕がくしゃみをすると君はぴたりと動きを止めてこちらを心配そうな顔で見た後、小走りで近づいてくる。
大丈夫? と言いたげな表情と小首を傾げる顔が可愛くてその頭をわしゃわしゃと両手で撫でる。それが好きなのを知っているから。
「帰ろうか」
 そう言えば君はクルクルと回ってからおすわりをして「ワン!」と一声声をあげる。リードを縮めて僕たちは帰路につくのだ。

11/26/2025, 4:39:44 AM