哀愁を誘う君の横顔は、知らない人のようで。思わず手を伸ばした。肘を伸ばさずとも手が届く距離だというのに、酷い焦燥感を覚えた。冷えきった君の頬は、人間じゃないみたいで。反射的に両手で挟んでしまった。僕の手も冷たいから、温められやしないのに。触れられることに安堵したんだ。
11/4/2024, 5:39:42 PM