意味がないこと
少しでも手持ち無沙汰になると、文字情報でそのすきまを埋めようとしてしまう。
文字情報の種類はその時の残りMPによって異なる。
MPがそこそこ溜まっていれば小説(最近はソン・ウォンピョン『プリズム』)、なければSNSやマンガアプリの類だ。
後者は止め時が分からず、読めば読むほど脳内にこまぎれの呟きや1話をさらに半分に割ったマンガが溜まっていって消化不良を引き起こす。
一貫した物語が読みたい。気持ちはそう思っているものの、スマホを持つ指は機械的にスクロールを続けていく。ファストフードみたいな情報摂取。
とはいえ、それを続けてしまう自分を責めることが本当に「意味のないこと」なのかもしれない。ファストフードも胃がもたれるとはいえ、何らかの栄養をもたらすことに間違いはない。実際飽きるほどSNSを見て少し眠れば、また小説が読めるレベルまで回復する。その過程のさなかに自分を責めれば、それでまた溜まったMPは消費されてしまう。
やけ食いする自分を止めず、でも浮上するチャンスがあればそれを掴む。毎日その練習を続けている。
11/9/2022, 1:14:39 AM