眠り子

Open App

終点
次は〜終点〜。次元の扉〜、次元の扉〜
「この電車を降りたら、大きな扉があるのでそこに向かってください。そうすればあなたは人間の世界に帰れますよ」
「大丈夫、何かあったら私が飛んでいきますよ。」
不思議な世界に迷い込んだ私を、終点まで送り届けてくれた彼は今まで見た誰よりも穏やかな笑みを浮かべていた。

8/11/2024, 8:42:20 AM