勝ち負けなんて二の次だと、そう言っていい場面と絶対に負けられない、譲れない場面。
それがきちんと切り分けられて、他の何かに引きずらなければ、世の中はもっと良くなる気がする。
けれどそれは夢物語で。
人はそんな簡単に感情や物事に線を引けないし、以前思っていたことから考え方が変わっていく事もある。
人は競い合うことで技術や社会を発展させていったから、その時感じた歓喜を忘れられない。
優越感や達成感が忘れられなくて、競い合う必要の無いところでもマウントを取り合ったりする。
そこに人の感情も絡むから余計にややこしい。
嫉妬や愛憎、敬愛、友情、そういうのも引っ括めて人は生きなきゃいけない。
おまけにチームとか組織とか国とか、自分が所属する属性に引っ張られたり。
人は不完全で、中途半端で。
でも、それこそが人である事の証なのかもしれない。
END
「勝ち負けなんて」
5/31/2025, 3:28:25 PM