無意識

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‹これまでずっと、自分の素を出せなかった›

今日は、皆で花火大会に行く。
クラスの皆で花火大会はとても楽しみだ。
今日も親友が隣で歩いてくれる。
「花火楽しみだな。」と親友が言う
「うん」と適当に返事をする
「なんか屋台で買おう!」と親友が話しかけてくる。
「じゃありんご飴と焼きそばよろしく。」と言うと、親友は
「買ってくるわー」と走って屋台に向かって行く。
クラスの皆はもう展望台についている所だろうな。
親友が、戻って来るのが見える。
「おーい展望台に走れー!」と笑顔で向かってくる。
慌てて、立ち親友を少し待ちつつも少しずつ走る。
「どうたの?」と言うと
「花火が始まるって焼きそば屋のおじさんが教えてくれた!」と笑う。
人混みで走るのが難しい。
「あっ」親友が倒れそうになる…
「よし行こう」と親友の手をつかむ。恥ずかしいから親友の顔が見れない。
展望台。「奥に行き過ぎw」と親友が笑う。展望台の奥には神社がある
そこまで来てしまったらしい。
「悪い…」と言う
「そんなところも好  」
ドーン キューウ ドーン
「綺麗な花火だな。」と言う、親友は、少し不機嫌だ。
花火の音で消された親友の声。その先はわかる。だっていつも一緒だから。 
これまでずっと、自分の素を出せなかった。だけど親友にだけは…
自分の一人称
親友の一人称 
そんなものはない。だって
自分は 体は女、心は男なのだから
親友は 体は男、心は女なのだから
2人だけの秘密。そして一緒2人で、
俺は!私は!と言える日が来たらいいななんて、
「花火綺麗だね!」と親友が言う。
あぁ顔は男なのにキュンとしてしまう。そう、俺は恋に落ちている

7/12/2022, 7:35:23 PM