まいける

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君は今

どうしているだろう。
夫に出会うだいぶ前、結婚の約束をして式場探しまで行っていた人がいた。

旅先で素敵なシチュエーションを用意してくれて、プロポーズされる気配を感じていた。
私は彼のことが大好きだったし、心の中や頭の中をあんなにすんなり理解してくれる人には今もまだ出会っていない。
それでも、旅の途中から「言わないで、お願いだから今は言わないで」と祈っていた。

そう思っていたのに、その時に限って心の内を相手に話せなくて受けてしまった。
今振り返っても、断るや保留に足る理由が見つけられない。
「なんか違う」としか言葉がない。
似た環境で育って、価値観も理解しやすく、話は尽きないししょっちゅう笑い転げていた。
双方の家族の中にも友達の中にもすんなり受け入れられていて、こんなに何も引っ掛かりのないことってある?ってぐらいの相手だったから、心の叫びを理性で押さえ込んでしまったのかな、マリッジブルーってやつかなとかなんとか。
「なんか違う」一本槍では踏みとどまれなかった。

すんなりすんなりその後も進み、その速さと同じスピードで心の声が抑えきれない大きさになって。
パーンと破裂して結局別れた。

すぐに心の内を伝えられなくて相手には申し訳なかったけど、それでも心の声を無視しないで良かったなと今も思っている。
別れた後も長く引きずったし、自分から破談を切り出しておいてなんですが喪失感がめちゃつらかったけど。
自分でも自分を理解できなくてもがいてジタバタしましたけど。
ご縁…としか言えないことが世の中には度々あるから、こういう概念の言葉が昔からあるんだろうね、便利だわぁ。

ここまで読んでくれた方に朗報です、彼は私と別れて1年後に結婚したと風の噂で聞きましたヨ!
若さって素晴らしい〜。
このことを聞けてなかったらずっと自分を責める形で後悔してしまったかもしれないから、私にとっても本当に朗報で末永いお幸せを遠くから祈っているわけです。
君は今どうしてるかなーって思いながら。

2/27/2026, 4:55:04 AM