タイトル未設定3
「よーし!引き上げるぞ!! せーの!」
先程の男子生徒を中心に、たくさんの手が伸びてくる。ちなみにと言うと、あの女はクタクタになって、あまり力のない女子生徒などに飲み物をもらっていた。
「よし!イケる!いけるぞ!!!」
生徒が言うが、先生に邪魔だと追い払われる。
「おいお前ら!邪魔だ!先生がやるから避けろ!!」
先生も、生徒を死なせまいと、この学校で自殺者が出ると評価が下がるからだろうけれど、必死に生徒を押し退けていた。
「よし!」
先生に引き上げられ、屋上の床に叩きつけられた。
わざとじゃないんだろうけど、くそ痛てぇ…
「っ!大丈夫!?」
さっきの女子生徒ー橋本 麗が駆け寄ってくる。
「…まぁ、、」
大丈夫なわけねぇーだろ。死にたがってる奴が死ねなくて、なんで大丈夫なんだよ。
「それで、お前は自殺しようとしてたのか?」
先生が問いかけてくる。
「…まぁ… そっすね」
適当に返事をすると、怒られた。
「そっすね じゃないよ! 私は心配したんだよ!!」
先生に…じゃなくて 橋本に。
「…!?心配!?なんでお前が!? モデルのお前は俺に興味なんかねーだろ!!俺なんか知らねーだろ!そんなやつを心配する!?いい子ぶってんじゃねぇよ!!」
橋本は、怯えたような顔をしていた。しまった。女相手に言いすぎたか。
「…後で、校舎裏に来れる…?」
掠れるような声で言って、彼女は居なくなった。
詳しくは前のお話を〜
5/17/2024, 10:31:33 AM