黄桜

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カーテンの向こう側には、何があるのだろうか。私の夢は決まってカーテンの向こう側で、映画のように上映される。
けれど、その夢を見るのは私だけであって他には誰もいない。そのため、何をしたところで現実のように誰かに舌打ちされてたり、蔑んだ目で見られることなんてのは100パーセント有り得ない事なのだ。
それなのに、私は現実と同じ映画を観るように静かにカーテンが開かれるのを待っている。カーテンが開かれた時に、始まるのは間違いなく喜劇では無いだろう。
なぜなら、私自身がそんなつまらない物を望んではいないからだ。

カーテンは、間もなく開かれる。

お終い

10/11/2023, 11:57:49 AM