浜辺 渚

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手紙を開くと入れ子式に小さな手紙が入っていた。1枚目の手紙が白い洋封筒だったのに対し、2枚目は茶封筒になっていた。
茶封筒を開けてみると、そこには白い便箋に滲んだ黒いインキが見えた。
便箋を広げると、そこには「この手紙は練習です」と一言書いてあるだけだった。
僕は不気味に思えて、直ぐにその手紙を捨てた。心当たりは無かったし、イタズラだとしたら丁寧すぎる。それは、何かを予感させる不気味さを持っていた。

5/6/2025, 2:22:48 AM