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「好きの裏は嫌い?」

「、、いや、そんなこと言われても、」
「国語的な意味合いでは嫌いであってるけど、心情的に言えばそれは間違いだよね。」
「ああ、あんたもいうの。好きの反対は無関心だって。」
「ええ。よく分かったわね。だってそうでしょう?好きは好意を向けてる状態で。嫌いは好意とは別の嫌悪の感情を抱いている時。 でもそれは違う、感情を何も持ち合わせてない人に対しての状態が無関心だから、私も、、、うーーん、上手く言えないや、笑」
「まあ、そんなもんだろ。」

好きの裏返しが嫌いであったなら、それは随分と素晴らしかったろうに。

「君は?」
「あ?」
「君はどう思うの?教えて。」
「、、、俺は、、忘却だと、思います。」
「えー?なんでぇ?」
「好きという気持ちを忘れる為に人は人を嫌いになると、ぼ俺はそう思って生きてきた。 だからこそだよ。嫌いになる必要が無い。だって忘れてんだから。」
「なーーる、、ほど、、、?」
「はっ、わかってねぇなその面は笑」
「おうおう先輩には敬語使えよ〜」
「じゃあ敬語使えるような上質な会話しましょうよ、、」
「、、、そう?」

仮に好きの反対が忘却であるとするなら、それは事実だろうか。 人は忘れる前に覚えるという行為をする。
よって忘却は記憶の類では無いのでは、、?

8/22/2023, 4:16:04 PM