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冬のはじまり

親から期待させられる毎日。
気付けば親のいいなりに動いていて、
知らず知らずのうちに、
親の勧めるがままに生きていた。
「結癸は、俺たちが守るからな!
何でもやってやるから!」
「結癸、私たちに任せて。」
小さい時、言われた言葉。
言っている意味が分からなくて受け流した言葉。
今になって分かる。
俺は親に躾られた"いい子"なんだって。
自分が恵まれているのも分かってる。
親から言われること全てをそのまま受け止めて
反論しない俺は
親のいいなりのままの俺は
きっと、あいつらには"いい子"に見えていて
だれも、本当の俺なんて見てないんだよ。
薄暗い部屋で、電気も点けないで
これに慣れてしまってはいけない。
分かっているけど、抗えない
ふと窓の外を見ると、初雪が降っていた
本当の俺に見えて、怖かった。
ただの雪なのに、初めて降っただけで"初雪"なんて
そんなのペルソナで、
「ほんと、俺みたいに孤独だな…」
俺の頬に冷たく涙が伝う
…そうか、俺には痛みが無かったんだ
毎日甘やかされて、それに気付かず自分を偽って
"いい子"の仮面は、俺の心を傷付けてたんだ
「…孤独で、冷たい…。痛いよ…」
俺の、冬のはじまり。




あんなにあたたかかったあなたの温もり
今じゃもう、過去に変わってしまった。
あなたが消えてから、もう一ヶ月
俺にとっては心にぽっかり穴が空いたくらい
大きな出来事で。
あたたかさも、強さもない
ただ、冷たさが募っていく
二度と春が来ない冬のはじまり

あんまりいいの書けなかったです😭
初めて痛みと孤独、そして冷たさを知った男の子の話と
大切な人を失って、孤独に浸っていく話です。
読んでみてください。

11/29/2023, 10:25:37 AM