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『君を探して』

シェル・シルヴァスタインの『ぼくを探しに』という絵本を思い出す。

体の一部が欠けた円形の生き物が、自分の欠けた部分を探しに旅に出る話だ。
景色を眺め、歌を歌い、虫たちと楽しく転がりながら旅は進む。
やがて自分にぴったりな欠片を見つけた時、あることに気づく。

人は皆、なにか欠落感を抱えていて、それが時に原動力となって前に進んだりするけれど、満ち足りてしまったらまたそれを不満に思うものなのだろうな。

まだ見ぬ君を探して進み続けている間が、一番幸せなのかもしれない。

3/15/2025, 9:14:42 AM