るに

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雲り空の中
偏頭痛で頭を痛めながら
歩いてる人がそこにいた。
吐きそう、お腹も痛い気がしてくる、など
色々言っていたけど
雲りが好きだとも言っていた。
大切な思い出ができる時、
いつも雲りだからなんだと。
偏頭痛は痛いけど
思い出はあったかい。
私にはなぜあったかいが勝つのか分からなかった。
後々分かってくるって
その人は言ってたけど、
多分分からないまま。
だって痛いのは嫌なもので
好きになんかなれないもの。
レッテルは簡単には剥がれない。
そう思ってたのに
いつからだろう。
痛いのが嫌だから、嫌いだから、
あったかい方に逃げたくて
でも待ち受けるのは痛いので、
どうにも出来ないまま
あったかいのがあるなら
他の痛いところよりここが好きだと
言うしかなくなった。
罠にかかったウサギみたいに
飛ぶ手段を奪われて
痛くて苦しかった。
"Good Midnight!"
今なら雲り、
少し好きになれそう。
そう思ったのは
偏頭痛が起きた朝のこと。

3/23/2025, 3:43:36 PM