誘喜

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 人はそれぞれの輝きを持っていると云う。輝き、というのは個性や特徴のことだと思う。でも、全ての個性が輝いているというわけではなくて、どす黒く濁ってしまった個性もある。
 つまり、マイナスの個性、必要のない個性。そういうものを果たして輝きと呼べるだろうか。中にはそういう個性を自分の特長と捉え成長する、などという漫画もある。しかし、そんな個性は極めて稀で、影が薄いことくらいしかないだろう。輝きも濁りも全て含めて当人だと認めてしまえばそれまでだが。それなら、濁った個性もその人の輝きだよ!という声も聞こえてきそうである。
 しかし僕は差別化すべきだと思う。光と影があって、それを含めて一人の人である、というふうに。人間は完璧ではないのだから、そのどちらもを認めあってこそ、人間関係というのは築けるものである。

2/17/2025, 10:14:46 AM