夢と現実
花の色 うつりにけりな いたずらに
わが身世にふる ながめせし間に
小野小町
絶世の美人歌人と謳われた小野小町は晩年、過ぎ去りし日々を想いこんな歌を詠まれました。夢現に過ぎた花の日々は夢幻に消えて現実は残るってな感じでしょうか。華やかに着飾ってその着飾るものばかりを愛でたいと願う日は誰のうえにも足早に過ぎ去るという戒めの物語、絶世の美女小野小町の死絵と逸話が残る九相図は、人の欲と業を戒める諸行無常の有名な仏画である。
あなたなどに、彼女は救えないし彼女は救いを必要とはしていない。
何故なら、彼女はあなたよりずっと満足感を知っているから、ただ今を過ぎ去りし日々を愛でることが出来るのだ。自分の闇さえ晴らせないあなたが、欲と業まみれの呪の念仏を夜毎唱えるしか能のない弱いあなたが、彼女にしたってそれ以外の誰にしたって救えはしない。可哀想に、よーく鏡をご覧なさいな、あなたの欲と業が九相図のように映し出されます。
呪の念仏は無限のループをあなたにかけるだけです、その言霊はあなたに返るだけです。
もし、誰かを救いたいと本当に願うのなら、先ず自分を救え!虚飾にまみれた自分を救え!
夢の後には現実
現実の後に夢…
夢と現実
令和6年12月4日
心幸
12/4/2024, 11:22:55 AM