名無しの創作ノート

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無色の世界

白い、白い紙に一滴の墨汁を垂らすように。
君の中に僕という汚点を滲ませる。
どんなに美しいものも
少しの穢れさえあればその後は一気に下落するんだ。
さぁ落ちてきておくれ、僕の聖女、オルレアンの乙女、クリミアの天使。
神などに渡すものか、穢れたこの世界で無色に彩られる君を引き摺り下ろしてやる。
無垢な君に、愛していると嗤った

4/18/2022, 10:35:07 AM