結局人間という生き物は。
私達は、沢山の経験を積んでも、また"あの日"と同じように此処に来ていた。
「また会いましたね。」
なんて言葉を交わして、此処の橋の下にある湖を2人で眺める。
私達は死んで、また生き返ってを繰り返していた。
どんなに残酷な事があろうとも、私達は時の運命に逆らう事は一切出来なかったのだ。
「人間という生き物はどんな時になろうとも、どんな運命に会おうとも、結局同じでしたね。」
「結局人間は死んでしまったら何も残らないのに、財産に食いついていた。何だか疲れてしまったね。」
どれぐらい生きている時に勉学に励もうが、死ぬ気で仕事をしてようが、身体が限界を迎えてしまえばそれで終わりだ。
国のために無駄死をした人間達も居た。
「今日はいつもより月が綺麗に見えるよ…。
もう、いっその事遠くへ行きませんか?」
1/8/2024, 11:22:53 AM