おばあちゃんに手紙をしたためた。
軽く書くつもりがついつい熱くなって五枚も書いてしまった。
だけどそれくらい伝えたいことがあったと前向きに考えよう。大丈夫、いっぱい書いてくれたねと喜んでくれるはず。
かわいいシールで封をしてからおばあちゃんが好きだった花と一緒に棺に入れる。
とても大好きだった。あたたかくて優しくて、いつだって私の味方をしてくれた。
私の作るものや趣味を全てを肯定してくれた。
私をいつも気にかけてくれた。
ずっとそばにいてくれるものだと思っていた。だけど寿命というどうしようもない運命によって亡くなってしまった。
思いが溢れて泣き崩れる私に家族と近所の人が痛ましそうに寄り添ってくる。
この場にいる人たちはほとんどみんな私がどんなにおばあちゃんを好きだったか知っている。
みんなもおばあちゃんのことが好きなのに、私に辛いね悲しいねと優しい言葉をかけてくる。その思いは自分も抱いているはずなのに。
人は死んだら骨になって灰になるだけ。と誰かは言っていた。それは私も少し思うけど、それでもあの手紙はちゃんと届いてほしい。
おばあちゃんに送る最後の手紙。
お願いだから届いて……
7/9/2025, 12:51:25 PM